水族館 ２００１年９月１６日
モモ（３歳の孫）と家内が品川水族館へ行くというのでたまにはつきあうことにする。娘は蒲田のマンション住まいだが入り口で部屋番号を入力しないと扉が開かない方式になっている。２０年ほど前、この方式のマンションをはじめて訪れた時は驚くと同時に少しわびしい気持ちになった。鍵のない木戸を勝手に押し開けて縁側から声をかけて世間話を交わすなどというのは、今や遠い昔の思い出になってしまった。私の子供時代は各家庭に薬の常備箱があって時々富山から薬売りが補充に訪れてきたものだ。セキュリティの行き届いたマンションに押し売りはこないが、電話やインターネットがそれに代わりつつある。
娘の部屋はバリアフリーとやらで段差が少なく、どこか味気ない。住まいというのはある程度凹凸の変化がある方が好きだ。どのみち親の老後を見る気などないくせになぜこんな部屋を選んだのだろう。生まれたばかりの双子とお姉ちゃんになったモモの記念写真を写す。私は職業カメラマンのくせに孫の記念写真はほとんど写さない。家内も写真を趣味にしているくせにやはり写さない。変わったジジババだ。今日は水族館で写すつもりなのでデジタルカメラを持参してきた。 |
