スペイン紀行

スペインの印象は強烈な光である。その記憶はまぶたの裏にも残っているし薄い頭髪ごしに受けたやけどのような皮膚感としても残っている。日本語には陰影という言葉があって、陰はモノそのものが宿していたり精神の部分をさしたりすることがあるのだけど、スペインでは物体が太陽の光をさえぎって生じる影しかない。

	ミハスにて

（ミハスにて） 太陽が真上で影が真下、こんな時間帯が長い。

（アビラにて） 塔がいくつもあり、コウノトリが巣作りをしていた。 （ミハスにて） 暑い一日。

（セゴビアの水道橋） 世界遺産に登録されている。

（セゴビアにて） なんの変哲もない坂道。なぜか気に入ってしまった。

（ラ・マンチャにて） バスを降りたら皆さんがそれっとばかりに風車をめがけ て散会した。どうやって撮ればいいの？。仕方ないから さびれた村の中を一巡りして帰ると、うれしいことに誰も いない。いないはずでもうみんなバスの中だった。

（車窓） 車窓の眺めはどこまで行ってもオリーブ畑ばかり。たまにこんな家が現れるとつい シャッターを切ってしまう。

（ロンダにて） 添乗員さんお薦めの場所は逆光だったのでぼくは渓谷沿いに下りて行った。下にはもう二つ 石橋があり、腕時計を見ながらしシャッターを切った。ラ・マンチャで少し遅刻したので二度目 は許されぬと上り坂をヒーヒーいいながら帰った。

（セゴビアにて） 城壁から眺めた風景。白雪姫の物語に登場するお城の モデルになったというセゴビア城だが、お城よりこちらの 景色の方が良かった。	（アビラにて） 城壁と糸杉。

（バルセロナにて） カメラを向けたらもろに攻撃され、レンズはビショビショ。 でも心配することはない。アッという間に乾いてしまった。	（日光浴） みんな日陰を求めているのに酔狂な人だねえ。多分日光 の少ない北国から来た人なんだろう。

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